興味を持って頂きありがとうございます!
フカセ師のRyuです^^
フカセ釣りで使う磯竿(上物竿)はたくさんの種類がありますが「何が違うの?」と思ったことありませんか?
今回は竿の性格とも言える【調子】(曲がり方)について分かりやすく説明したいと思います!
スキルアップはもちろん、初心者さんにおすすめの調子も紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみて下さいね^^
竿の性格~それが調子
僕は磯竿(フカセ竿)選びで最も悩むところが竿の調子だと思っています^^;
いわゆる、先調子、胴調子、中間調子というやつですね。
簡単に説明すると、先調子は字のごとく竿の先のほうがよく曲るように設計された竿を言います。
竿の曲る支点がサオ先寄りという事ですね^^
反対に胴調子は、竿の中間部分~手元寄りに曲ってくる竿を言います。
竿の曲がる支点が先調子よりも手元寄りになります。
中には平均調子と言って、上の写真のような綺麗な三日月型に曲る調子もあります。(中間調子ともいわれたりします^^)
まさに平均的・中間的な曲り方ですよね^^
ちなみに上の写真はシマノのBASIS(ベイシス)という竿です。
このようにフカセ釣りに使う竿には調子という性格があるので、色んな種類の磯竿が開発、販売されているんです^^
竿の調子それぞれに、得意・不得意(メリット・デメリット)があるからですね。
ではこれから、調子それぞれのメリット・デメリットを挙げてみますね^^
今後の竿選びの参考にして頂ければと思います^^
先調子のメリット・デメリット
先調子こんな感じの曲がり方です↓
先調子のメリット
- 竿の胴(手元側)に張りがあるため、仕掛けの投入がしやすい(重い仕掛けは特に)
- ウキを流してる最中のラインメンディングがしやすい。
- 魚の動きを止めるパワー(張り)がある為、魚との格闘で主導権を握りやすい。
- 魚の走る方向を竿でコントロールしやすい。根に走ろうとする魚には特に有利。
- 持った感じがシャキッとしている為、持ち重りを感じにくい。
先調子のデメリット
- 〔曲る=バネ〕という事なので、その曲るバネの部分が短い(少ない)為、レバーブレーキリールから糸を出して竿を立てる操作にはテクニックが必要。
- 魚の引きがダイレクトに伝わる為、上記の操作に不慣れだとのされて(竿が曲っていない状態)ハリス切れや針が曲ったり折れたりとバラシの原因になる。
- 竿自体にパワー(張り)があるので、細いハリスで急に大物が掛かった時に上記の対処が遅れると、バラシが多くなる。
でもそれはあくまで、竿の性能をフル活用する場合に限ってですよ^^
では次に、胴調子の竿のメリット・デメリットをわかりやすく解説しますね!
胴調子のメリット・デメリット
同調子はこんな感じの曲がり↓
胴調子のメリット
- 魚の引きに対して、竿が柔軟に曲るので、道糸・ハリス・針に優しい。(負担軽減)
- 竿が自動的に曲ってくれるので、初心者にも使いやすい。
- 細いハリスでの大物狙いに向いている。(四国南西部の巨大尾長狙いなど)
- 曲げ込む楽しさがる。
胴調子のデメリット
- 重い仕掛けの投入にコツがいる。
- 強風時に竿が曲がって操作しずらい。
- ラインメンディングが先調子に比べしずらい。
- 根をかわすなど、魚のコントロールがしずらい。
魚が掛かった後は、竿が自動的に仕事をしてくれるので初心者さんには胴調子がおすすめです^^
磯竿の調子表
ダイワやシマノのミドルクラス以上の磯竿には、メーカーのHPに調子を表すベンチカーブ図や調子表が掲載されている事が多いです。
以下はダイワとシマノの、各磯竿の位置づけを示す表です。
ダイワ(DAIWA)磯竿の調子表
シマノ磯竿調子表
ミドルクラス~上位クラスしか表記されていないので、購入したい竿が無い方もいるかもしれません…
ぜひともエントリークラスを含め、全ての磯竿のベントカーブ図や表を公開してほしいものです…
ここまで読んでみると「結局どの調子の竿を選べばいいの?」と思っている方もいると思うので、その部分も説明したいと思います^^
初心者におすすめの調子は胴調子~平均調子!
結論から言うと、「絶対にコレ!」という調子はありません^^;
自分のスキルや釣り場の状況、狙う魚の大きさや特性、仕掛け全体のタックルバランスを考慮し選択するのが一番いいからです。
でもそれだと、ある程度の本数を用意する必要があるので、現実的ではありませんよね…
そこで僕が初心者さんにおすすめするのは胴調子~平均調子あたりの竿です^^
理由は、胴調子の竿の方が魚の引きに柔軟に対応するので、ハリス切れやバラシも減るからです!
魚とのやり取りに慣れていないうちは、胴調子が扱いやすいですよ^^
上級者にも人気の胴調子
ちなみに最近は同調子寄りの磯竿がトレンドですね^0^
その理由として、昔に比べると魚が太ハリスでは喰ってこず、細ハリスを使用する事が多くなった為と言われています。
昨今の尾長ブームの影響、トーナメント大会志向もあってか、各メーカーの新製品は同調子気味の竿が多いです^^
下の動画は、DAIWAの『メガディス AGS』です。
同調子竿がどんな曲がりかを確認するには非常に参考になると思います^^
あと、入門ロッド(エントリーモデル)の竿はどうなの?と思った方は下に読み進めて下さいね^^
エントリーモデルの調子は?
エントリーモデルの竿は胴調子~平均調子の物が多いです。
ダイワだと「リバティークラブ磯風」、シマノだと「ランドメイト」あたりがそれにあたります。
本格的に磯で使用する場合、エントリーモデルはおすすめしずらいところがあります…^^;
理由は、使用しているカーボンのトン数(含有率)が低い為、ミドルクラス(定価3万円前後~)の竿と比べると、魚を浮かす力が弱いからです。
大物が掛かったときほど、魚に主導権を握られてしまって釣り上げにくくなってしまうんですよね…
※先述の通りハリスや道糸には優しいしので、釣り人のスキル、釣り場の状況にも大きく関係するんですけどね^^;
※磯で使用する竿のについては後述してます^^
ちなみに僕は初心者の頃はエントリーモデルの竿で大きい魚には瞬殺されまくりでした…(笑)
本格的に磯に通うならミドルクラス以上の竿がおすすめ
磯竿で一番売れるのはミドルクラスの竿と言われています。
もちろん宣伝もされているので売れるのでしょうが、少なからずエントリークラスの竿を使っていて不満を感じた人が購入する部分も大きいんですよね^^;
また、フカセ釣り界で知らない人はいないくらい有名なダイワの開発アドバイザー兼テスターの鵜澤政則さんはこう言っています。
『一番数が出るミドルクラスの竿に何か不具合があれば、メーカーとしては信用を失う恐れがあるので、価格以上の性能を持たしている事が多い』
僕自身も数少ない大物を釣上げる為にも上記の調子表に載っている竿か、最低でもメーカーの定価2万円後半~定価5万円台の竿を購入する事をおすすめしてます^^ (※ちなみに定価2万円後半→実売価格は2万円前半くらい・定価5万円台→実売4万円台くらいです)
あなたがもし、それなりの性能がある竿で価格も抑えたものを探しているなら下の記事で紹介している【波濤】がおすすめです^^
この記事が皆さんの竿選びに貢献できていれば嬉しいです!
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最後までお読み頂きありがとうございました^^