フカセ釣りで風が強い時の対処法!初心者さんは必読です!

興味を持って頂きありがとうございます!

フカセ師のRyuです^^

先日、読者さんから風対策についての質問を頂きました。

~読者Sさんからの質問~

いつも参考にさせていただいてます。フカセ初心者です。

先日、天候にも恵まれてフカセ釣りに繰り出したはいいんですが、その日は爆風で!!

仕掛けもまったく馴染まず、エサもまったく食われずに無残な結果でした。。。

そこで一つアドバイスいただきたいんですが、Ryuさんは爆風の日は仕掛けなど、どういった対策をとられますか??

お待ちしています!(゚∀゚)よろしくおねがいします!!

その気持ちすっごく分かります!(笑)

私も天気はいいのに、爆風!なんてことはしょっちゅうですよ^^;

天気を選んで釣りが出来れば最高ですが、毎回そうもいきませんよね。

って言うか釣りしたい気持ちが勝ってしまい出撃してしまいます(笑)

釣り好きはそんなもんですよね^^;(笑)

でもやっぱり強風の時は本当に釣りづらいです…

穂先は揺れるし、道糸は風に引っ張られるし、ウキも道糸に引っ張られてマキエと離れるし…

本当に風は雨より波よりやっかいです。

そこで今回はフカセ釣りの大敵、風に対しての対策を詳しく紹介したいと思います。

Sさんはもちろん、この記事を読んでいるあなたの参考になれば幸いです。

参考使いやすさはピカイチ!0号ウキの便利な使い方!

タックルと仕掛けで風対策

フカセ釣りの風対策には、

  • タックル(道具)
  • 仕掛け

この対応していく事が出来ます。

タックルとは・・・

  • 竿
  • 道糸

の二つです。

仕掛けは・・・

  • ウキ
  • ハリス
  • ガン玉

状況に合わせた使い方する事です。

それぞれ解説しますね^^

風対策用の竿とは?

まずは、風対策で有効な竿を紹介したいと思います。

それは6m前後の長い磯竿です!

フカセ釣りで一番風の影響を受ける部分が道糸です。

強風時には、竿先から出ている道糸が風の影響を受けて膨らんでしまいますよね。

その結果、潮に乗って流れるウキや、仕掛けの流れにブレーキをかけてしまうんです。

そうすると、せっかく撒いたコマセと仕掛けが同調しなくなってしまいますし、アタリも取りにくくなります。

これがフカセ釣りで風が大敵と言われる理由です。

そこでフカセ師はなるべく穂先を海面に近づけるか、海中に突っ込んで対策していくと思います。

ですが、磯で釣りをする場合は波高や、サラシの影響、足場の良し悪しで、どうしても高い釣座になってしまう事も多いです。

そんな時に非常に役立つのが6m前後の磯竿なんです^^

6mの長さを活かし、高い足場でも海面に突っ込んだりできるので、なるべく海面との距離を近くして風の影響を最小限に抑える事が出来るからですね^^

磯に限らず、高い足場のテトラポットでしか釣りが出来ない場合や、潮の流れ的に流しやすい場所の足場が高かったりした場合にも重宝します。

6mの竿は一見使いにくそうに感じますが、ハエ根などの障害物をかわしやすいですし、竿が長い分、復元しようとする力も従来の5.3mの竿より大きいというメリットあるんです^^

結果、取込み率が上がる事も多いですよ^^

5.3mより長い磯竿(上物竿)を紹介!

5.3m以上の磯竿はあまり多くは販売されていないんですよね^^;

ダイワとシマノで出てますので紹介します。

参考にしてみて下さい^^

ダイワ トーナメントISO AGS 1.5-60

ダイワ トーナメント ISO AGS 1.5号-60 

理想を言うならダイワの最高峰トーナメントISO AGSが最強で最高です!

今回のトーナメントは、歴代のトーナメントが10万円に近かったのに対し、号数によって6万円~7万円台で販売してくれてます!

しかも、今回のトーナメントの評判は価格と性能の面で非常に高いです。

トーナメントセンサーハンプシート(握る部分)が本当に手にフィットするので、手の小さい人でもスプールの道糸が押えやすくなってるのもGoodですね^^

ダイワ オレガ(OLEGA)口太57

ダイワ オレガ(OLEGA) 口太57

伊豆半島では有名な釣具屋さんサバルを経営する、ダイワテスターの丹羽正さんが開発に携わった磯竿です。

この竿は、磯際のデカイ口太を糸を出さずにとにかく曲げて、溜めて、獲る事をコンセプトにして開発したそうです。

対象魚が口太なので、チヌ(クロダイ)狙いで使っても面白そうな竿ですね^^

思いっきり曲げたときは竿尻のエンドグリップまで曲がるので、他の竿とは違ってヒジ当ての部分が太くホールド性を高めてます。

グレ、チヌ狙いの両方で楽しめて、風対策も出来るのでおすすめです^^

ダイワ 大島 1.5号-57

ダイワ 大島 1.5号-57

私が使っているのはこの大島です^^

本当はオレガかトーナメントが欲しいのですが、高くてまだ買えてません^^;

私は沖縄で使うために2号を買ったのですが、伊豆では尾長狙いで風が強い時に使ってます。

2号は6.3mという超ロングロッドなので、強風の日が多い下田沖磯では重宝してますよ^^

ミドルクラスの価格帯ですが、竿の作りもしっかりしてますし、曲がりも綺麗です。

出来れば1.75号や1.5号でも6.3mの物があればとってもおすすめ出来るんですけどね^^;

大島は2号にしか6.3mのラインナップが無いので、尾長狙いされる方意外は1.5号の5.7mがおすすめですね^^

シマノ BB-X SPECIAL MZII[BB-X スペシャル MZII]

シマノ BB-X スペシャル MZII 1.5号1.5号 500/550

シマノから出ている5.3mより長い竿はBB-Xです。

この竿は磯の大物ハンターのシマノインストラクター高橋哲也さんプロデュースの竿ですね。

なんといってもこの白さ!かっこいいですよね~^^

BB-Xの特徴はズーム出来る所と、竿の細さです!

ズームを伸ばした状態で5.5mなのであまり5.3mと変わりませんが、竿自体が細いので、竿に受ける風の抵抗が少ないのは本当にいいです^^

軽くて細く、5mの長さでも使用が出来るので本当に使い勝手のいい竿です。

初心者さんや、女性にもおすすめですね^^

BB-Xは先調子の竿なので、現在の胴調子気味の竿が苦手という方にはピッタリの竿だと思いますよ^^

5.3mしか用意できない場合は

6mの竿が有利なのは分かったけど、様々な理由で用意出来ない方も多いですよね。

なので以下の2つのポイントを意識しながら対策してみて下さい。

  • 竿先を海に突っ込むこと
  • 突っ込めない時は、出来るだけ竿先を海面に近づけること

道糸が受ける風の影響を抑える事が重要です。

風対策用の道糸とは?

前述でも説明した通り、風の影響を最も受けるのは道糸です。

その道糸をなるべく細くすることで、風の影響を抑えられます

道糸が細ければ細いほど、風の影響を受ける道糸の面積を減らす事が出来るからですね^^

思っている以上に道糸の面積は大きいです。

フカセ釣りでの仕掛けで一番面積が大きいのも道糸なんです。

チヌ(クロダイ)や口太グレ(メジナ)狙いなら1号~1.2号の道糸を使ってみて下さい。

仕掛けの流しやすさはもちんろん、回収時の軽さがまるで違いますよ^^

1号だと不安と思うかもしれませんが、ポンドテストで1号は4ポンド以上あります。

約2キロ近くまで耐えられる強度です。

1号~1.2号の竿を満月に曲げても、根に当たらない限りはそうそう切れませんよ^^

知っておきたいポイント
  • 1号~1.2号の道糸をセットする場合は、竿が1号や1.2号であれば思いっきり曲げても問題ありませんが、1.5号以上の竿を使う場合は、道糸が高切れしないようにドラグで調整するようにして下さいね^^
  • キズチェックはマメに行って下さいね。1号クラスはキズが入っていると切れる事が多いです。合わせて乗ったのに切れたときの悲しさはハンパないです…。
  • 尾長グレも混じるようなら最低でも、1.8号の道糸にした方が無難です。
  • あくまで道糸を細くする事で風の影響を緩和させるので、ハリスはいつも通りで大丈夫です。私の場合1号の道糸を使っていても1.5号~2号台のハリスを使ったりしますよ。
  • 道糸が水中に入る、サスペンド系の道糸がおすすめ!

風対策用のウキとは?

強風の時は、風と海面の流れの影響を避けるために、基本的にウキは沈ませた方がいいです。

風が強いということは、必然的に海の表層にも吹送流(風の影響で起こる海面の流れ)が発生している事がほとんどだからです。

潮の流れと風の向きが同じ場合は、ウキを浮かせて使っていると仕掛けよりもウキが先行してしまい、喰いが極端に落ちてしまいます。(魚が喰ったとしても、アタリがウキに出にくくもなります)

潮の流れと風の向きが逆の場合は、フカセ釣りでは理想とされますが、あまりにも風が強い場合は別です。

ウキを浮かせていると、前述の理由から次はウキが仕掛けにブレーキを掛けてしまって、仕掛けが浮いてしまうからです。

以上の理由から、風対策にはウキを沈めるのが有効なんですね^^

すぐに試せる風対策用の仕掛け

私の場合、仕掛けは2種類を使い分ける事が多いです。

  • 1000釣法仕掛け(全遊動)
  • 沈め探り釣り(ウキ止め有り)

です。

この2つの仕掛けの特徴を理解して使うことが重要なんです^^

1000釣法で風対策

1000釣法とは、10mのハリスに00号のウキを使う事が名前の由来です。

10mのロングハリスに00号のウキを通すので、フロロカーボンの比重でウキがすぐに沈むんです。

ロングハリスがオモリの役割も果たすので、潮の馴染みも良く、ウキが水中にあるので風の影響も抑えられるんですね^^

また、オモリを打たない仕掛けが基本なので、ガン玉を嫌う尾長グレ狙いには有効な仕掛けです。

注意して頂きたいのが、この仕掛けはウキ止めを付けない全遊動仕掛けなので、道糸が風の影響を受けてしまうと仕掛けが浮いてしまいます。

風は吹いたり止んだり、強まったり弱まったりと不規則です。

風の影響を考え、全遊動仕掛けにガン玉を打つと、その風の強弱で仕掛けの沈下速度も不規則になってしまい、喰いが極端に悪くなってしまうんです。

使用する際は、前述した方法で道糸が風の影響を受けないように注意して下さいね。

また、全遊動仕掛けになるので極端に重いガン玉を打てない事にも注意が必要です。

全遊動仕掛けが、オモリ無しの完全フカセに近いのは、この様な理由もあるからなんです。

沈め探り釣りで風対策

沈め探り釣りのきちんとした定義はあまり紹介されていないので分かりませんが、私はこの様に定義しています。

  • 浮力のあるウキを使い、ウキ止めを付けて、オモリ(ガン玉)使いゆっくり仕掛けを沈めながら探っていく釣り方

ダイワフィッシングアドバイザーの鵜澤政則さんも同じような事を言っていたので間違ってないと思います。

沈め探り釣りの有利な点は、仕掛けの重量をガン玉やオモリ(ガン玉)で調整できる事です。

仕掛けには道糸を引っ張って行くだけの重さが必要です。

風が強ければ、道糸に掛かる負荷も当然増します。

その道糸を引っ張っていく為には、それ相応の仕掛けの体積と重さが必要なので、仕掛けに重さを出せる沈め探り釣りが有効なんです^^

知っておきたいポイント
  • なるべく大き目のウキ(Lサイズ)を沈ませる事で、潮の掴みも良くなり、風の影響を受けた道糸でも引っ張って行ってくれるようになりますよ^^
  • 使用するウキの浮力とガン玉の号数は、その時の風の強さで変わります。私は2B~1号のウキを使う事が多いです。

例・・・ウキ2Bにガン玉3B+ハリスに7号~8号を2個段打ち等。

僕がよく使うD.SUS MAX

強風の時や、寒グレの時期に僕の使用頻度が多いのはキザクラから出ているD.SUS MAX(ディーサス マックス)等のD.SUSシリーズです。

メジナ(グレ)界のスパースター鵜澤政則さん(ダイワ グレマスターズの大会委員長でもあります)が開発したウキです。

フカセ釣りをもっと簡単にしたい!初心者さんでも釣れる様なウキを作りたい!という思いで開発したウキなんだそうです。

実際に使用してみると、本当に潮乗りもいいし、ちょっとやそっと道糸を引っ張ってしまっても仕掛けが浮く事も無いです。(これは道糸操作に慣れていない初心者さんに本当に優しい)

強風でも仕掛けがきちんと潮に乗って沈んで行きますよ^^

釣れるウキだと思うのでおすすめです^^

実際に使用して50cmオーバーのグレを連発している動画を載せておきますね。

4:36辺りから商品の説明してますよ^^

コマセが効き始めてから50cmオーバーが釣れ始めます!商品の詳しい説明も!私はこの動画を見て買った一人です(笑)

別の動画で鵜澤さんのこればっかり使っていると下手になる!と言っていたので、寒グレの時期や強風時、魚の活性が低いときに使うようにしてます^^;(笑)

私はウキを見て釣る、半遊動の釣りが好きなのもありますので^^

タナを刻んで狙いを定めて、テンポ良く釣った方が効率も釣果もいいですからね^^

でも、釣れない時は使ってしまうのがD-SUSのウキなんですよね^^;

リンクも載せておくので参考にしてみて下さいね^^

キザクラ UZAWA D.SUS MAX 一覧

まとめ

  • 5.3m以上の磯竿を使う。
  • 竿先を海に突っ込むこと。
  • 突っ込めない時は、出来るだけ竿先を海面に近づけること。
  • 道糸をなるべく細くする。
  • チヌ(クロダイ)や口太グレ(メジナ)狙いなら1号~1.2号の道糸を使う。
  • 1.5号以上の竿を使う場合は、道糸が高切れしないようにドラグで調整する。
  • 道糸のキズチェックはマメに行うこと。
  • 尾長グレも混じるようなら最低でも、1.8号の道糸にした方が無難。
  • ハリスはいつも通りで大丈夫。
  • 道糸が水中に入る、サスペンド系の道糸がおすすめ。
  • 仕掛けは、1000釣法仕掛け(全遊動)、沈め探り釣り(ウキ止め有り)が有効。
  • 爆風時には沈め探り釣りの方が有利。
  • なるべく大き目のウキ(Lサイズ)を沈ませる事で、潮の掴みも良くなり、風の影響を受けた道糸でも引っ張って行ってくれる。
  • 使用するウキの浮力とガン玉の号数は、その時の風の強さで変わる。
  • 2段ウキのD.SUS MAX等が使いやすく最強。

最後に~

質問を頂いてから半月以上経ってしまいSさん申し訳ありませんでした…

質問を頂いた際には、なるべく分かり易く、きちんと回答したいと思っていますので、書くのが遅くなってしまうんです…

時間が経ってしまってますが、また読みに来てくれると嬉しいです。

Sさん以外の方も、お気軽にコメントや質問下さいね^^(なるべく早めに回答出来るようにしますので^^;)

この記事があなたの釣果アップに貢献できたら幸いです^^

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分からない事などあればお気軽にコメントも下さいね^^

最後までお読み頂きありがとうございました!